アレクサンドル バン エル ダンジュ NV(2016)NV=ノン ヴィンテージの略称、数字は生産年
Alexandre Bain VdF L. D'Ange NV16
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/ロワール |
品種 | ソーヴィニヨン ブラン 100% |
容量 | 750ml |
お待たせしました!素晴らしい出来に仕上がったアレクサンドル バンのドメーヌ物のご案内します
元々のワイン自体が持つ力が非常に強い為、入荷をしても落ち着くまでかなりの時間を要するアレクサンドル バンですが、そんな彼の畑の中でも息子の名を冠した心の拠り所とも言える畑、ピエール プレシューズとテート ド キュヴェに匹敵するクオリティであるエル ダンジュ。
かつてはピエール プレシューズを構成していた区画のひとつで、地下の岩盤層に近く表土も薄い硬い石が多く見られる畑から造られます。石が多いこの畑での作業は非常に困難で、膨大な労力が必要になるものの、この畑から生まれるワインは透明感と品の良さ、繊細さなどを備えた非常に美しいバランスの風味を備えます。自然酵母による発酵、ステンレスタンクでの熟成を経て、瓶詰めされます。
見た瞬間、凝縮と熟成による色合いと分かる、照りのある黄金色。抜栓直後から集中した香りが溢れだし、熟れ切った林檎の様な果実、洋梨のニュアンスを感じ取れます。更に時間と共にいわゆる熟成したソーヴィニヨン ブランに表れる、むせ返るようなブーケやナッツの要素がグラスから溢れだし、思いもかけないような様々なニュアンスがどんどん現れ出します。
これはエル ダンジュの区画がボトリティスの影響を受ける為。ドライな味わいでありながら、膨らみや甘み、そしてピンと1本筋の通った酸と塩味を感じるかのようなミネラルは見事!余韻も長く1分近く続きます。
抜栓3日後には熟した林檎や洋梨のニュアンスはそのままに、酸とミネラルの塩味は若干丸くなり、アフターに甘みが現れ、全体が更に充実した味わいになります。収穫量の激減した2016年に驚異的なキュヴェを造り出したアレックス、流石の味わいです。