セーニャ[2004]
Eduardo chadwick SENA04
タイプ | 赤ワイン |
産地 | チリ/アコンカグア・ヴァレー |
品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン51%、メルロー35%、カルメネール6%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3% |
容量 | 750ml |
エラスリスのエデュアルド・チャドウィックと米国のロバート・モンダヴィの情熱が生み出したチリのスーパープレミアムワインセーニャ。
チリ・アコンカグアのテロワールを見事に表現するこのワインは世界のグランヴァンにも勝る評価を獲得しています。
140年の歴史を誇るチリの名門エラスリス家5代目当主エデュアルド・チャドウィックと、カリフォルニアワインの父と呼ばれロバート・モンダヴィが共同でつくり上げたチリのスーパープレミアムワイン「セーニャ」。ファーストヴィンテージの「セーニャ 1995」は、チリで初めてのアイコンワインであり、チリのスーパープレミアムワインの道を切り開いた先駆者です。2004年のベルリン・テイスティングにおいて、「セーニャ」は世界の名だたるグラン・ヴァンに勝る評価を獲得し、以来、世界中のワイン愛好家たちを虜にし続けています。
「セーニャ」を生むセーニャ・エステートがあるのは、首都サンチャゴから北へ約100km、太平洋から約41km内陸に入ったアコンカグア・ヴァレーの一等地です。エデュアルド・チャドウィックとロバート・モンダヴィは、この理想的なテロワールを見つけ出すために実に4年もの歳月を費やしました。“世界最高のカベルネの産地”と称されるアコンカグア・ヴァレーの中でもとりわけ選び抜いた場所に広がる約350ヘクタールの敷地は、ほぼ手つかずの自然のまま。生態系の完璧なサイクルに囲まれた42ヘクタールのぶどう畑では、土地の個性そのものを尊重するビオディナミ農法が採用。
2004年は、前年よりも厳しい年となりました。セーニャ・ヴィンヤードの平均気温(10月から4月)は、通常より約2℃も高くなり、積算温度は過去の平均よりかなり高くなりました。秋の高い気温によってブドウ樹の物理的な活動とタンニンの成熟が阻害されないよう、十分な水分を与えるために技術チームは大きな努力を払いました。3月と4月に、この地域としては異例の約70mmもの雨が降りました。しかし、タイミング良くオーガニック農法の処置を施し、ブドウ樹のキャノピーを適正に整えたため、ブドウの実のなるゾーンは日照条件と風通しが向上し、ブドウは健全な状態で収穫を迎えました。この年の特徴的な気候条件は、このヴィンテージの個性、スタイルと特徴に反映されています。このワインは複雑さ、穏やかさとエレガンスを持ち、杉、タバコ、スパイスの香りとともに、黒い果実が熟れた赤い果実に重なります。このブレンドに加えられたカルメネールはワインに甘みを、カベルネ・フランはしっかりした構成を与えています。セーニャは1995年に、チリの潜在能力の全てを示し、やがて世界の1級格付ワインの中に迎えられるワインを造るという夢を持ったエデュアルド・チャドウィックとロバート・モンダヴィのジョイント・ヴェンチャーとして創設されました。ボルドー・スタイルをモデルに、ブドウ品種はカルメネールを加え、アコンカグア・ヴァレーでバイオダイナミック農法に従ってブドウ栽培を行うことで、チリらしい魂を持ったワインとなりました。
「2004年のセーニャは、この年の特徴である黒い果実のアロマにタバコや杉の香りが加わり、黒オリーブ、ナツメグとかすかな黒コショウも感じられます。香りと味わいはエレガントで、充実したアタック、傑出したエレガンスと複雑性を持った骨格を与えるタンニンがあります。黒い果実がスミレと木を思わせる香りと結びつき、長くたゆたう余韻へと続きます。現在飲んでも楽しめるワインですが、瓶内で何年か熟成することで、より大きな喜びを与えてくれるでしょう。」
ワインメーカー:エデワード・フラハティ/2006年2月