スロボドネ・ヴィナルストヴォ レベッラ・ロザ[2020]
Slobodne Vinastvo Rebella Rosa20
タイプ | ロゼ(微発泡ロゼ/泡はとても弱い) |
産地 | スロバキア |
品種 | フランコフカ・モドラ(フランコフカ・モドラは東欧で栽培されているブラウフレンキッシュの別名)とカベルネ・ソーヴィニヨン |
容量 | 750ml |
即圧搾後品種ごとに醸造。アルコール発酵はスペイン産アンフォラ(ティナハ)で、その後ブレンドし卵型タンクで熟成。発酵始まったことろで瓶に詰めたアンセストラル方式による泡。淡いグレナデン色。アセロラやチェリージュースの様な味わいで、軽やかでフレッシュ。泡はとても弱い。
スロヴァキアに於けるワイン造りの歴史は、2000年前にも遡るという。このワイナリー”スロボドネ”は、先祖が1912年にゼミアンスケ・サディの土地を買い、 農場を始めたのが初まり。ぶどうの他にも森林もあり、小麦や大麦、タバコなどを300haの土地で栽培していた。当時は、ヨーロッパで最大のタバコ乾燥場 を持つほどだった。1920-30年代にはワインもかなり生産し、現在のチェコ共和国の首都プラハでかなり飲まれており、”3人のボクサーへ”Vers les Trois Boxeursというブランドはかなり有名だった。第2次世界大戦時、共産主義者によりこの農園は接収されてしまい、以降廃れてしまった。祖母が古い醸造所 で昔書かれた農場の資料を発見したのを機に、1992年両親は廃墟のように廃れたこの農場を復元することを決意した。1995年、ようやく荒廃したぶどう畑 の再興に着手し、2010年には初めて自分たちのワインを市場にリリースるに至った。彼らの目的は、スロボドネを昔のように再興し、ゼミアンスケ・サディ の土地の特徴を表現する高品質なワインを造ることだ。 土地の特徴を表現する手法として、自然と白ぶどうを醸すオレンジワインやぶどうの植わる土から 造ったアンフォラを用いた醸造が生まれた。 オレンジワインと赤ワインの醸造には亜硫酸も一切使用せず、瓶詰め時僅かに添加するのみ。彼らの昔の栄 光を取り戻すワイン造りはまだ始まったばかりに過ぎず、今後更に素晴らしいワインを生み出してくれるに違いない!