マルク・ソワイヤール デプリムール(ドメーヌ・ド・ラ・クラ)[2022]
Marc Soyard Domaine de la Cras Deprimeur (Domaine de la Cras)22
タイプ | 赤ワイン |
産地 | フランス/ブルゴーニュ(ヴァン・ド・フランス) |
品種 | ピノ・ノワール100% |
容量 | 750ml |
久々に訪れた快心のヴィンテージ生産者の歓喜をそのままお届けします。
■マルクからのコメント
2022年は近年繰り返した霜の被害もなく順調な開花時期の後、非常に暑い夏の気候の中で水不足が心配されましたが7月下旬から8月始めにかけての雨によりブドウの生育は順調なものに戻されて、8月下旬から9月初頭にかけて質・量ともたいへん満足できるブドウを収穫することが出来ました。色合いは濃厚ですが、2019年のような黒系とは違い赤系の濃厚さで攻撃的なタンニンは無く柔らかで果実味の心地よい味わいはこのヴィンテージのピノ・ノワールを象徴するようなワインに仕上がりました。
デプリムール(Déprimeur)とは新酒のPrimeurs と 憂鬱な気分、鬱、気落ちするのDéprimeを組み合わせた造語。 滅入った気分にさせられる今までの新酒のイメージに対するマルクの挑戦的なワイン。今年からこのワインの特性を鑑み船便(定温コンテナー)による輸送に切り替えました。ヴィンテージはラベル最下部のLP22(l'année de production:生産年)で表記されています。
マルク・ソワイヤール
マルクはボーヌの醸造学校で学び、アヴィニヨンで高等技術者資格を修得後、各地のワイナリーで研修し、2007年に栽培醸造学の学位を修得したその年、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ ビゾでジャン-イヴ・ビゾとのワイン造りを開始する。そして6年間、ビゾ氏の片腕としてドメーヌの価値を高めた。この間、マルクは少しづつ彼自身の葡萄畑を購入し拡大していった。
ドメーヌ・ド・ラ・クラ
かつてコート・ドール以上の見事なワイン産地として評価を得ていたコトー・ド・ディジョン。ディジョン市の西に広がる葡萄畑はディジョン市の工業化と共に労働者達の日々の喉を潤すワインに変わり、やがて忘れ去られたこの地のワイン造りをディジョン市は復活させようと、銘醸と謳われたドメーヌ ド・ラ・クラを購入した。そして2014年、美食の街ディジョンに相応しいワイン造りを行う造り手を広く公募し数多くの応募者から選ばれたのがマルク・ソワイヤールだった。
マルク・ソワイヤールはドメーヌ ビゾで行ってきたこと、栽培・醸造に於いて出来る限り人的な介在を行わない事や醸造法も自然なスタイルを重要とするビゾで学んできた哲学を自らが主導するドメーヌ ド・ラ・クラで実践している。同時に彼が自ら所有する葡萄畑1.18haから見事なワインを生み出している。ブルゴーニュの次世代を代表する造り手としてマルク・ソワイヤールは2016年6月ニューヨークタイムズのワイン特集で紹介された注目の生産者。