レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォン ヴィレ・クレッセ[2021]
Les Heritiers du Comte Lafon Vire Clesse21
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/ブルゴーニュ/マコネ・マコン |
品種 | シャルドネ100% |
容量 | 750ml |
色調は鮮明なレモンイエロー。青リンゴやネクタリンオレンジ、洋ナシに白い花を思わせるアロマが漂います。口に含むと、生き生きとした酸のある、十分にリッチな仕上がり。長い余韻には、どこかスパイスのニュアンスも感じれられます。
レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォンとしては、2009年にヴィレ・クレッセを初リリース。かつてシャトー・ヴィレが所有していた畑を購入し、使用する半分以上はクロ・ヴィレと呼ばれる秀逸な区画でブドウをまかなっています。畑は東向きの斜面に位置しており、土壌の深くには粘土層が含まれているのが特徴です。樹齢は若いものでも約20年、約60~70年の樹のブドウも使用しています。古樹から収穫されたブドウを用いることで独特なアロマが生まれます。
「ムルソーの巨匠」と称され、コシュ・デュリと並ぶムルソーのスペシャリスト、ドメーヌ・デ・コント・ラフォンが手掛けるドメーヌ。1868年、ジュール・ラフォン伯爵によって設立されて以来、代々ラフォン家によって運営され、1987年には現当主、ドミニク・ラフォン氏が醸造責任者になりました。彼は醸造テクニックに偏っていた古い手法を一新し、ブドウ栽培に重点をおいた新しいワイン造りへと改革。自ら畑を耕し、1995年からビオディナミを開始。1998年には全ての畑をビオディナミへ移行しました。
そのような変革が実を結び、コント・ラフォンのワインは世界的に高い評価を受け、その名声と生産量の少なさによって、価格は年々高騰。現在も入手しづらい状況が続いています。そのような中、ドミニク氏は「より身近でより気軽に楽しめるワインを造りたい。」という想いの下、1999年同じくブルゴーニュ地方のシャルドネ発祥の地マコンにレ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォンを設立。エリティエールとは、「後継者」という意味であり、世界最高峰の白ワインと称えられる、コント・ラフォンのムルソーのスタイルをしっかりと受け継いだワインを目指しています。
レ・ゼリティエール・デュ・コント・ラフォンでは、本家コント・ラフォンと同じビオディナミを実行し、100%マロラクティック発酵、ノンフィルターで瓶詰めしています。ムルソーと同じ贅沢な手法で造られるワインは、マコンらしいフレッシュさがありながら、ムルソーを思わせる凝縮した果実やナッツの香り、きっちりとしたミネラル感と上品な酸があり、洗練された一流の風格が感じられます。