ドメーヌ・ルフレーヴ マコン・ヴェルゼ[2020]
Domaine Leflaive Macon Verze20
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/ブルゴーニュ/マコン・マコネ |
品種 | シャルドネ100% |
容量 | 750ml |
ルフレーヴのスタイルを手頃な価格で楽しめるよう、マコンのブドウで仕立てられた1本。マコンのテロワールなら、自分たちのスタイルを貫きつつ「気軽にルフレーヴのスタイルのワインを沢山の人に楽しんでもらえる」と2005年ヴィンテージからリリースしています。
2020年はブルゴーニュワイン委員会が「偉大なグレートヴィンテージになる。」と発表した注目のヴィンテージ。デキャンタにおいても「価値のあるヴィンテージである。」ともコメントされています。 春は日照時間が多く4月末には開花が順調に始まり、夏は例年以上に暑く乾燥した気候となったのが特徴。7月は極端に雨が少なく乾燥した夏となったものの、8月から9月に降った少量の雨のおかげで気温が下がり、ブドウにはフレッシュな酸が備わりました。収穫時期はこれまでのブルゴーニュのなかでも特に早く、白ワインは8月中旬頃から開始。こうして造られたワインは、抑制された果実味と酸のバランスが素晴らしく、例年と比べても1ランク上の品質を湛えた、グレートヴィンテージと言える仕上がりになっています。
白桃や熟したリンゴのピュアなアロマに、パン生地や菓子を思わせるリッチな香りが広がります。口に含むと緻密な酸がワインに爽やかさを与え味わいを引き締め、豊かでありながら端正な印象。フローラルな風味とミネラル感が綺麗に折り重なります。
ドメーヌ・ルフレーヴは、ワインを造っている歴史だけを辿れば500年の歴史を持ち、設立からはおよそ200年の歴史を持っているピュリニー・モンラッシェの名門ドメーヌ。100年前から、既に優良生産者として認められており、イギリスのワイン評価雑誌『デキャンタ』(2006年7月号)にて、「白ワインの世界10大生産者」の栄えある第1位に輝くなど、今なお頂点に君臨しているドメーヌとして世界中のワインラヴァ―の垂涎の的となっています。
ドメーヌは20世紀初頭、先見の明を持ったジョゼフ・ルフレーヴ氏は、一族の畑を相続して自家元詰めを開始しドメーヌを設立。名声を不動のものとしたのは息子のヴァンサン・ルフレーヴ氏とその兄ジョー氏。ジョー氏の死後は、彼の息子であるオリヴィエ氏が代わりを務めます。現在は、オリヴィエ氏とアンヌ・クロード氏の甥にあたるブリス・ド・ラ・モランディエール氏が、先代が築き上げてきた偉大な功績の跡を継ぎ、ドメーヌの発展を牽引。
所有するのはモンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェの4つの特級畑、そして一級畑、ヴィラージュを含めた合計25ha弱程の畑。その内のおよそ70%が特級畑、一級畑で占めています。
全ての畑でビオディナミを実践。ルフレーヴが有機農法でブドウ栽培を始めた頃は、ブドウの生産量を抑えるという方法が全く良しとされない時代の中、前当主のアンヌ・クロード・ルフレーヴ氏が1990年にビオディナミ農法を採用。1997年には全ての畑で実践し、ブルゴーニュの地においてビオディナミの先駆的存在となりました。
ルフレーヴのセラーは近年刷新され、できる限り空調を用いず自然の力のみを利用するよう、壁には断熱材が使用されています。醸造においては、ブルゴーニュの伝統に則った方法を実践。1ヵ月から2ヵ月間、自然酵母のみを用いて228lの樽内で発酵後、澱と共に長期間の樽熟成。樽の風味が果実味を覆い尽くさないよう、新樽比率は全体に低く、ブルゴーニュが10%、村名が15%、一級畑が20%、特級畑が25%。その後、更にステンレスタンクで6ヵ月間寝かされた後で瓶詰め、リリースされます。