ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィス ブルゴーニュ・シャルドネ・レ・ミュレル[2020]
Domaine Roux Pere et Fils Bourgogne Chardonnay Les Murelles20
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/ブルゴーニュ |
品種 | シャルドネ100% |
容量 | 750ml |
5世代に渡って続く、ブルゴーニュの老舗大規模メゾン
ドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィスは、ブルゴーニュ地方コート・ドールの村、サン・トーバンを拠点に、ブルゴーニュのほぼ全域のワインを造っている一大生産者。5世代に渡り受け継がれた伝統と革新を併せ持っている家族経営のドメーヌです。創業者のルセル・ルー氏は1885年にドメーヌ・ルー・ペール・エ・フィスを設立しワイン造りを開始。僅か4haの畑から始まったドメーヌですが、現在所有している自社畑は、村名、プルミエ・クリュ、グラン・クリュ合わせ、計70haにも及び、ネゴシアン業と合わせて70を超える銘柄を生産しています。また1998年にはラングドックのシャトー・ド・サンセリー、2000年からはドメーヌ・サンクロワのオーナーとなるなど、活躍の場はブルゴーニュに留まらず、造られるワインは世界58ヵ国で愛飲されています。2012年からは5代目の兄弟が、家族から受け継いだ畑と伝統的手法ルー・メソッドと呼ばれる醸造理念を大切にしながらも、若い発想を活かして更なる品質向上を目指しています。モットーとしているのは土壌と自然に敬意を払ったワイン造り。果実のピュアさが前面に出たワインを造り出しています。多大な手間をかけて造り出されるワインは、その高い品質から数々の賞を受賞し、多くの有名なレストランやホテルのワインリストへも掲載されている他、英国航空のファーストクラスをはじめ、各国航空会社のビジネスクラスでも採用された実績を誇ります。
ブルゴーニュの2020年は、ブルゴーニュワイン委員会が「偉大なグレートヴィンテージになる。」と発表した注目のヴィンテージ。デキャンター誌においても「価値のあるヴィンテージである。」ともコメントされています。 春は日照時間が多く4月末には開花が順調に始まり、夏は例年以上に暑く乾燥した気候となったのが特徴です。7月は極端に雨が少なく乾燥した夏となったものの、8月から9月に少量の降雨があったことで、ブドウにはフレッシュな酸が備わりました。収穫時期はこれまでのブルゴーニュのなかでも特に早く、白ワインは8月中旬頃から開始。こうして造られたワインは、抑制された果実味と酸のバランスが素晴らしく、例年と比べても1ランク上の品質を湛えた、グレートヴィンテージと言える仕上がりになっています。
透明感のあるライトグリーンな色調。リンゴやレモンなどの爽やかな香りに、ハチミツやバターのアロマが入り混じります。口当たりは優しく、フレッシュな印象。豊かな果実みが活気のある酸と溶け合い、余韻へと誘います。余韻にはスパイスや砂糖漬けの栗のニュアンスも感じられる1本です。
ブルゴーニュにおける代表的な白ブドウ品種、シャルドネを100%を使用した1本。様々な村に所有する畑の中からベストなシャルドネのみを厳選し、ブレンドして造られています。こちらに使用される区画の多くは白色または淡い灰色の泥灰土と泥灰質石灰岩土壌が主体で、表土が深いことが特徴。1haあたり10,000本の密植栽培をしており、ギュイヨ方式で管理しています。醸造では、伝統的な方法でステンレスタンクで澱とともに発酵。そのままタンク内で6ヵ月間熟成した後、新樽と古樽を使い分けながら熟成させます。このようにして出来上がるのは、クラシックなスタイルで造られた、フレッシュで爽やかなシャルドネ。アペリティフや魚介類を用いたお料理と相性が良く、彼らのスタイルをお手頃に楽しめる1本として、ぜひお楽しみください。