カステルモール協同組合 サンサ!AOC コルビエール[2021]
Cave Castelmaure Sansa ! Corbiere 21
タイプ | 赤ワイン |
産地 | フランス/ラングドッグ |
品種 | シラー50%、カリニャン30%、グルナッシュ20% |
容量 | 750ml |
2週間マセラシオン・カルボニックしたカリニャンと、12日間マセラシオンさせたシラー、グルナッシュを混ぜ合わせ、コンクリートタンクで5ヶ月熟成をさせたキュヴェ。その名の通り、酸化防止剤無添加で作られています。
コルビエールらしい濃い色調でありながら、一旦口に含むと驚かされるような滑らかな口当たりで、ジューシーな果実味と力強さのあるタンニンに仄かに加えられるスパイスが、程よい濃厚さと柔らかく丸みを帯びたタンニン、黒いベリー系の果実となり口の中で拡がります。酸のバランスがとても良く、よくある濃くて単純なワインではなく、南仏らしい濃いジューシーなワインでありながら、しなやかさとチャーミングさを感じられるワインとして、最強のCPワインを作り出しています。
スペインから北へ100km、海から25kmの山間に位置し、1921 年に創業されたカステルモール協同組合は、3700ha の土地を所有し、その内ブドウ畑は 400ha、それ以外は豊かな自然をそのままに残しています。「経験を重ねた人とフレッシュな人たちが一緒に働いているという事が、私たちにとってとても大事な要素で、強みでもあるんだよ」と 33年に渡りカステルモー ル協同組合を牽引していた社長の言う通り、長い歴史を持ちながらも風通しが良く、非常にアットホームな雰囲気が居心地の良い素敵な協同組合です。新旧併せ持つ強さは、そのカーヴにも表れていて、100年もの歴史があるカーヴの老朽化のリフォームの際にも「景観を邪魔させず、なるべく当時のものを活かしながら現代的に」 というコンセプトで、パリの現代美術館である Palais de Tokyo を手がけたフランス人建築家に依頼をしたそう。設立当初から使用されているセメントタンクは厚さが30cmもあり、温度を保つにはうってつけで今でも活躍中。現在ではそれにプラスして、それぞれのタンクの後方に水を通す配管が通し、段ボールによる断熱効果とダブルで温度管理を徹底させ、伝統とテクノロジーの共生を目指しています。