サッシカイア[2017](テヌータ・サン・グイド)
SASSICAIA17(Tenuta san Guido)
タイプ | 赤ワイン |
産地 | イタリア/トスカーナ/ボルゲリ |
品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15% |
容量 | 750ml |
サッシカイアの2017年は、高い技術力でヴィンテージの魅力が引き出され、親しみやすさと熟成ポテンシャルを兼備したエレガンス極まる出来栄えとなりました。
2017年のトスカーナ州ボルゲリは、優れたバランスの完璧な出来のブドウが造られ、グレートヴィンテージのひとつになると期待されています。例年に比べて春と夏が温暖で乾燥した気候だったため、ブドウは健全に成長し、理想的な成熟を迎えました。
サッシカイアの2017年は、2010年以降で最も暑く乾燥したヴィンテージのひとつです。開花期の遅霜と強い海風によって収量が20%低下した分、凝縮度の高いブドウに成長。また、8月中旬から9月末までの昼夜の寒暖差によって、フレッシュな果実味と上質な酸を備えたブドウの収穫に成功しています。
「サッシ=石、カイア=~な場所」と名前が表すとおり、その土地はまさにボルドー、メドック地区に似た石ころだらけの畑であり、カベルネ・ソーヴィニヨンに最適の地質。1960年代、元々自家消費用のためだけに造られていたワインが大変評判になり生産を拡大、1970年代になると徐々に世界的な販売を開始しました。その実力を決定づけたのが、1978年のイギリスで最も権威あるワイン雑誌、デキャンタ誌が主催するブラインド・テイスティング。11ヵ国33種類のワインが競い合う中、かのシャトー・マルゴーさえも抑え、サッシカイアがベスト・カベルネの座を獲得し、一躍世界のトップワインへ名乗りを上げたのです。
味わい
野イチゴやプラムなどの爽やかな果実のアロマに、森の下草やバラ、ハーブなどのニュアンス。多層で深みのある香りがグラスからあふれ出します。口の中に広がっていく、凝縮した果実味と力強くもしなやかなタンニンが印象的。ボルゲリらしいミネラル感もしっかりと感じることができます。エネルギッシュながらも、全体のバランスに優れたエレガントなスタイル。ミネラルとほのかな苦みを帯びた美しい余韻も魅力です。ワインが空気に触れていくとよりボリューム感のあるリッチな味わいへと変化していきます。