サン・ジュースト・ア・レンテンナーノ キアンティ・クラシコ リゼルバ バロンコーレ[2019]
San Giusto A Rentennano Chaini Classico Riserva Le Baroncole19
タイプ | 赤ワイン |
産地 | イタリア/トスカーナ/キアンティ・クラシコ地区/ガイオーレ・イン・キアンティ |
品種 | サンジョヴェーゼ97%、カナイオーロ3% |
容量 | 750ml |
春は平均的な雨量で、5月は気温が低く、6月は平均より高めでした。7月に雹が降り、葉と房が部分的にダメージを受け、成長が遅れたため、バランス良く成熟させるために、剪定を行いました。キャンティクラシコの南地区では珍しく、9月30日から10月15日にかけて収穫を行いましたが、この間は天候に恵まれ、ブドウは徐々に適切な成熟を迎えることができました。
基本的なキャンティ・クラシコと同じですが、その後、ワインの特徴に応じて16〜20ヶ月間、フレンチオークの樽で熟成させます。瓶詰め後、フィルターをかけずに、約6ヶ月間ガラスの中で熟成させます。サン・ジュースト・ア・レンテンナーノの土壌のポテンシャルをよく表現した熟成型ワインです。
5,000Lの大樽とフレンチバリック225ℓで熟成。毎年20%程度を新樽にしています(大樽は除く)。樽熟成約20ヵ月。
ブドウ畑は大きく3種の土質区域に分ける事が出来ます。全て石灰質土壌ではありますが構成が全く異なります。
1. 粘土質を主体とした土質 ワイナリーから北方向(Monti 方向)へ一番遠い畑区域
2. 砂と丸石を主体した土質 (地中約2~5m)5m以深は完全な白い粘土層
3. キャンティークラシコ地区に良く見られるアルバレーゼ、ガレストロ土壌
ガレストロ ‐ 海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれて形成される粘土片岩で非常に割れやすい
アルベレーゼ ‐ 石灰分を多く含有する片岩の一種
ChiantiClassico、Riserva,Percarlo三種ワインは殆ど全ての畑からのブドウ樹を共有して作られて
います。
サンジョヴェーゼ100%の最高傑作「ペルカルロ」の成功によってその名を世界に知らしめたサン・ジュースト・ア・レンテンナーノの成功は卓越したブドウ畑に因るものでした。この畑から生まれるワインは毎年ワインアドヴォケイトやアントニオガッローニなど名だたるワイン専門誌で高評価を獲得し、キアンティ・クラシコ地区の最も名高いワイナリーの一つとして、揺るぎない地位を築いています。
サンジュースト・ア・レンテンナーノは、DOCGキャンティ・クラシコのガイオーレ・イン・キアンティ地区の南部にあり、シトー派修道会の古い僧院だったという歴史あるワイナリーです。現在のキアンティの基礎となる造り方を築き上げたリカーゾリ男爵家の所有だったこの土地を、血縁のマルティーニ・ディ・チガラ家が継承。現在はルカ・マルティーニ氏が当主としてワイン造りを行っております。
トスカーナはサンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻。近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まる。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべき。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評する。