ベナンティ エトナ・ロッソ[2018]
BenantiEtna Rosso18
タイプ | 赤ワイン |
産地 | イタリア/シチリア |
品種 | ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ |
容量 | 750ml |
ネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョのアッサンブラージュだがカプッチョを多めにしている。エトナ北、南、西全ての斜面の畑をアッサンブラージュしてバランスをとる。尖ったところがなく、丸く均整のとれた味わい。既に美味しい状態でブルゴーニュが好きな人には、ぜひお試し頂きたい1本です。
エトナの歴史はベナンティの歴史
近年一気にその名声を高めたエトナ。イタリアで最も注目されている産地と言えるがエトナの歴史はベナンティから始 まった。樹齢100年を超える自根の樹も多く所有。1800 年代末「ジュゼッペ・ベナンティ」がカターニャ の「ヴィアグランデ」でワイン造りを開始。その後、財 産分与を繰り返し、畑は細分化されてしまう。 1988 年、初代ジュゼッペの孫で現当主「ジュゼッペ・ ベナンティ」が畑を買い戻し、エトナのワイン造りの復興を目指して動き出した。
エトナ新時代
近年、注目の産地となった「エトナ」。新しい造り手が 多く出てきている。「グラーチ」や「ジローラモ・ルッソ」 のような新しいタイプの「エトナ」も認めている。『飲み心地がよくタンニンも少なく、ブルゴーニュのよ うな新しいエトナも素晴らしい。でもベナンティは古 典であって変わってはいけない』例えば、近年の「ネレッロ・カプッチョ」を軽視する動き についても否定的。マスカレーゼ」と「カプッチョ」の ブレンドがエトナの伝統だと言う。『カプッチョは酸度が低くタンニンも少ない。確かに マスカレーゼの方が優れている。しかし、混植するこ とで互いの欠点を補い合う』硬いミネラルに柔らかさを与えるのが「カプッチョ」の 役割で、それがエトナの個性。 白ワインでは酸度が高く香の少ない「カリカンテ」にフ ルーティーでアロマティックな「カタラット」をブレンドす ることが流行しているが、これにも否定的。『カタラットはエトナ原産ではない。エトナ原産の白葡 萄はカリカンテ。酸とミネラルが特徴。それを消すな んてエトナの個性を消すのと同じ』一般的に好まれる味わいを目指すのではなく、エトナ 本来の味わいを残そうとする彼等。エトナのパイオニ アとしての強い意志が現れている。