サン・ジュースト・ア・レンテンナーノ ペルカルロ[2018]
San Giusto A Rentennano Percarlo18
タイプ | 赤ワイン |
産地 | イタリア/トスカーナ/キアンティ・クラシコ地区/ガイオーレ・イン・キアンティ |
品種 | サンジョヴェーゼ100% |
容量 | 750ml |
毎年自身の持つアイデンティティーが表現され、長いボトル熟成によってこのサンジュスト・ア・レンテンナーノの土地をより表現してくれるワインです。
春は雨が多く、特に5月~6月にかけて雨が降りました。気温は平均並みで9月中旬までの時期は緩やかに成熟し、その後気温の変化が大きくなり、良好な成熟を促しました。2016年と同様の気候傾向のフレッシュさと凝縮感のあるヴィンテージです。収穫は9月26日~29日、10月5日に行われました。
225リットルと500リットルのフランス製バリック(アリエ、ネヴェール)で22ヶ月間と、500リットルのフランス製バリックと3000リットルの樽で22ヶ月間(新樽=25%)
瓶内熟成:15か月
瓶詰め:2021年6月1日から3日まで
糖度:1g/l ・ 酸度:5.71g/l ・ 揮発性酸度:0.64g/l ・ pH:3.48
サンジョヴェーゼ100%の最高傑作「ペルカルロ」の成功によってその名を世界に知らしめたサン・ジュースト・ア・レンテンナーノの成功は卓越したブドウ畑に因るものでした。この畑から生まれるワインは毎年ワインアドヴォケイトやアントニオガッローニなど名だたるワイン専門誌で高評価を獲得し、キアンティ・クラシコ地区の最も名高いワイナリーの一つとして、揺るぎない地位を築いています。
サンジュースト・ア・レンテンナーノは、DOCGキャンティ・クラシコのガイオーレ・イン・キアンティ地区の南部にあり、シトー派修道会の古い僧院だったという歴史あるワイナリーです。現在のキアンティの基礎となる造り方を築き上げたリカーゾリ男爵家の所有だったこの土地を、血縁のマルティーニ・ディ・チガラ家が継承。現在はルカ・マルティーニ氏が当主としてワイン造りを行っております。
トスカーナはサンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻。近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まる。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべき。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評する。