サン・ジュースト・ア・レンテンナーノ ペルカルロ[2019]
San Giusto A Rentennano Percarlo19
タイプ | 赤ワイン |
産地 | イタリア/トスカーナ/キアンティ・クラシコ地区/ガイオーレ・イン・キアンティ |
品種 | サンジョヴェーゼ100% |
容量 | 750ml |
生産量:750mlボトル16.548本/1500mlボトル732本
春のシーズンはかなり雨が多く、5月と6月は特に多かった。9月中旬までの気温は平年並みであった。成熟の始まりはやや遅かったが着実に長引いた。その後はむしろ温暖な天候が続き、気温の急上昇が果実を早く丸くする。気候パターンは2016年と似ており、収穫はどちらも同じ時期に行われた。出来上がったワインは素晴らしくフレッシュで凝縮している。間引きは2回に分けて行われ、最初に自然に実った果実の約40%が廃棄された。自社畑の最良の8ヘクタールから房ごとに選別。
収穫:2019年10月5日と6日、10月9日から11日
225Lと500Lのフランス産バリック(アリエ、ヌヴェール)と3000Lの樽で22ヶ月熟成。(新樽比率25%)瓶内熟成:15か月 瓶詰め:2022年4月26日~29日糖度:<1g/l ・ 酸度:5.8g/l ・ 揮発性酸度:0.7g/l ・ pH:3.45亜硫酸塩:有機栽培法で定められた1リットルあたり100mg以下このワインは軽く濾過されただけである。ボトルの中に沈殿物が見られることがある。
毎年自身の持つアイデンティティーが表現され、長いボトル熟成によってこのサンジュスト・ア・レンテンナーノの土地をより表現してくれるワインです。
サンジョヴェーゼ100%の最高傑作「ペルカルロ」の成功によってその名を世界に知らしめたサン・ジュースト・ア・レンテンナーノの成功は卓越したブドウ畑に因るものでした。この畑から生まれるワインは毎年ワインアドヴォケイトやアントニオガッローニなど名だたるワイン専門誌で高評価を獲得し、キアンティ・クラシコ地区の最も名高いワイナリーの一つとして、揺るぎない地位を築いています。
サンジュースト・ア・レンテンナーノは、DOCGキャンティ・クラシコのガイオーレ・イン・キアンティ地区の南部にあり、シトー派修道会の古い僧院だったという歴史あるワイナリーです。現在のキアンティの基礎となる造り方を築き上げたリカーゾリ男爵家の所有だったこの土地を、血縁のマルティーニ・ディ・チガラ家が継承。現在はルカ・マルティーニ氏が当主としてワイン造りを行っております。
トスカーナはサンジョヴェーゼ品種の最重要生産地であり、その王国。20世紀末の短期間、主に伝統産地外の沿岸部などで、ボルドー品種とバリック新樽を用いた濃厚なワインが“スーパー・タスカン”と称され、世界を席巻。近年はよりピュアにサンジョヴェーゼの美点を追求する生産者に再び注目が集まる。ただし区分したいのは“スーパー・タスカン”の中でもかつては主にキアンティ・クラッシコDOCG法外だった100%サンジョヴェーゼを敢行したゆえのワインたち。それらの生産者の中には、サンジョヴェーゼ100%がDOCG法認可された後も、IGTにとどまり偉大な深みを持つワインを生み続ける生産者が少なくなく、同じ“スーパー・タスカン”の中でもボルドー品種主体のものとは区別して把握・評価するべき。また、この州の人々は歴史的に進取の気性に富み、常に探求と挑戦と共にワイン造りも変化する。その様子を、ヒュー・ジョンソンは「旧世界の中の新世界」とさえ評する。