都農ワイン 白水アンフィルタードシャルドネ #6-B[2021]
Tsunowine unfiltered chardonnay#6-B21 MAKIUCHI/SHIRAMIZU21
タイプ | 白ワイン |
産地 | 日本/宮崎県/都農町/※6-Bは6耕区と13耕区から収穫されたブドウを意味しており、Bは、13の1と3をくっつけてB表記にしたそうです。 |
品種 | シャルドネ100% |
容量 | 750ml |
2022年5月28日解禁っ!!
自社農園(*牧内農業生産組合)で栽培したシャルドネのみを使用し、オーク樽の中で発酵、熟成させました。その間、マロラクティック発酵、シュール・リーを行いました。シャルドネ自身が持つ果実味、そして、樽発酵による抑制された樽香、喉ごしの柔らかさ。また、樽熟成、マロラクティック発酵由来のブーケ、シュール・リーからの旨み。それらを損なわれないようにそのまま瓶詰しました。全てがインテグレイトされた都農ワインの逸品、白水アンフィルタードシャルドネ #6-Bをご賞味ください。
シャルドネ6区と13区のブドウで醸造しました。この園は、黒ボク(火山灰土壌)がメインの土質ですが、近くの森が南風を防ぎ、北側の土手が北風を防ぎます。台風に一番強い畑になります。近くに地下水も流れる立地から、いつも力強い果実を実らせます。2021年は、休眠期から暖かい冬が続きました。萌芽期も同様に暖かい日が続き、例年より1週間程度早い生育で進みました。開花期は順調な生育でしたが、開花時期のみ連日の雨となり、病気に苦戦しました。梅雨が明けると夏日がしばらく続きますが、晴と雨を繰り返します。成熟期、収穫期の8月上旬から前線が停滞し連日の雨に悩まされました年でした。ようやく晴れ間が見えたのは、8月20日以降です。傷み果を選別しながらの収穫でしたので、収量は減りましたが、天候の回復によって熟度は上がり、9月1日に収穫。例年並みの品質でワインを造ることができました。
果汁を酸化させないよう作業を工夫し、良質な果汁のみをフレンチオーク樽の中で発酵させました。樽は、フレンチオークのヌベール主体で、トーストはミディアムプラス。新樽を主体に1年樽を組み合わせて樽発酵させました。発酵温度は13度~15度で3週間程度。アルコール発酵終了後は、味わいに複雑さを持たせる為に、乳酸発酵も行いました。6ヶ月間樽で熟成させ、酵母と接触させるシュールリーを行い、複雑味と味わいの厚みを持たせるようにしました。そして、シャルドネ自身の持つ果実味、味わい深さを引き出すよう醸造に努めました。
色調や粘性はシャルドネエステートとほぼ同程度ですが、こちらのアンフィルタードの方がどちらもわずかに強く感じます。果実の凝縮感を連想するはっきりとしたイエローに、微かに若々しい緑のニュアンスが同居しています。
林檎、アプリコット、バナナなど果物の甘やかな香りと蜂蜜のような蜜感があります。グラスを回すとミントなどのハーブの清涼感も楽しめます。温度を変えることで、酸を中心とした爽やかな香りから、熟した果実、樽由来のふくよかな香りなど様々に楽しめそうです。
※6-Bは6耕区と13耕区から収穫されたブドウを意味しており、Bは、13の1と3をくっつけてB表記にしたそうです。