都農ワイン 尾ノ下エステートシャルドネ#5[2021]
Tsunowine onoshita Chardonnay21
タイプ | 白ワイン |
産地 | 日本/宮崎県都農町/自社管理畑[牧内農園 尾ノ下5区圃場(標高250メートル)] |
品種 | シャルドネ100% |
容量 | 750ml |
2022年5月28日解禁っ!!
自社農園(*牧内農業生産組合)で栽培したシャルドネのみを使用し、オーク樽の中で発酵、熟成、シュール・リーを行いました。シャルドネ自身が持つ果実味、そして、樽発酵による抑制された樽香、喉ごしの柔らかさ。また、樽熟成由来のブーケ、シュール・リーからの旨み。それら全てがインテグレイトされた都農ワインの逸品、尾ノ下エステートシャルドネ#5をご賞味ください。
シャルドネ5区のみのブドウで醸造しました。この園は、黒ボク土質に粘土質の土が混ざる土壌で、果実味が伸びやかで、酸の残りが良いのが特徴です。2021年は、休眠期から暖かい冬が続きました。萌芽期も同様に暖かい日が続き、例年より1週間程度早い生育で進みました。開花期は順調な生育でしたが、開花時期のみ連日の雨となり、病気に苦戦しました。梅雨が明けると夏日がしばらく続きますが、晴と雨を繰り返します。成熟期、収穫期の8月上旬から前線が停滞し連日の雨に悩まされました年でした。ようやく晴れ間が見えたのは、8月20日以降です。傷み果を選別しながらの収穫でしたので、収量は減りましたが、天候の回復によって熟度は上がり、8月31日に収穫。例年並みの品質でワインを造ることができました。
果汁を酸化させないよう作業を工夫し、良質な果汁のみをフレンチオーク樽の中で発酵させました。樽は、フレンチオークのヌベール主体で、トーストはミディアムプラス。新樽と1年樽を組み合わせて樽発酵させました。発酵温度は13度~15度で3週間程度。アルコール発酵終了後は、6ヶ月間樽で熟成させ、その間、酵母と接触させるシュールリーを行い、複雑味と味わいの厚みを持たせるようにしました。そして、シャルドネ自身の持つ果実味、味わい深さを引き出すよう醸造に努めました。
クチナシのような白い花の華やかさ、レモンなど柑橘の酸味、ミントなどのすっきりとしたハーブを感じる香りです。樽のニュアンスは強くなく、グラスを回すと桃やトロピカルフルーツのような甘やかな香りがよく上がります。
香りの印象通り、まずはレモンやグレープフルーツなどの酸を感じ、それから優しい甘みが口の中に広がります。酸味、塩味、苦味、フルーティさ、穏やかな樽感のバランスが取れていて、鼻に抜ける香りには柑橘のニュアンスと共に、メントールのようなスッキリ感があります。